口臭を発生させる原因を特定する

口臭の原因を特定するために。口臭を発生させる10の要因を徹底解説!

口臭は色々と複雑な要素が絡まって発生しています。そのため、口臭の原因も様々です。
マニュアル内でも詳しく解説していますが、まずは自分の口臭の原因を特定することが不可欠です。

 

ここでは、まず自分の口臭原因を把握してどのような対策が有効なのかを知ることから始めていきましょう。

 

 

口臭の原因が分からない人が多い

あなたが自分に口臭があると感じた要因は何だったでしょうか?

 

私の場合は単純にたくさんの人に指摘されたから、です。指摘された数はもう正直半端じゃないです。

 

面と向かって言われることもあればヒソヒソ話で言われることもあります。いずれにしても指摘された数は100回を軽く超えていたと思います。

 

そんな状況ですから、自分は客観的にも臭いんだなということを確実に自覚するようになりました。

 

しかし、自分の口臭原因がハッキリと分かるまでにはかなりの時間がかかりました。

 

多分5年以上かかっています。
私と同じように口臭原因ははっきり分からないけれども口臭が気になっている人は多いようです。

 

 

自分の口臭原因を把握する

 

ここでしっかりと口臭の原因を特定しましょう。自分の息が臭い原因が分かっていれば、どのように改善させていくかの方針を決めることが出来ます。

 

この治療方針が決まっていないと何をすれば良いのか分からないという状態になってしまうので、原因を特定することは最も重要といっても過言ではありません。

 

セカンドオピニオンを求める

 

口臭の原因を特定する場合、以前の私と同じように総合病院に行き、耳鼻科に行き、そして口臭専門の外来にかかったとしても・・・

 

問題なし。健康!と言われるかもしれません。

 

それらの診断を100%信じるのは危険です。なぜなら、どんな医者だとしても確実な診断が下せるとは限らないからです。

 

今までも、ブレレボ会員の中でも耳鼻科では全く問題無いと言われたのに、結局口臭の原因は鼻にあったという事例も多くあります。

 

私達は医者を信じ過ぎる傾向があると思います。
私は必ずセカンドオピニオンやサードオピニオンを求めることが重要だと考えています。

 

それら全てが同じ意見ならば症状に間違いがないことの裏付けにもなりますし、また自分に合った良いお医者様に巡り会える可能性も高まるでしょう。

 

しかし、口臭は病気ではありません。そのため、口臭を専門で研究しているお医者様は非常に少ないのが現状です。

 

ずっと口臭治療の研究を続けているのは、ほんだ歯科の本田俊一先生くらいではないでしょうか。

 

本田先生のエビデンスに基づいた研究は非常に素晴らしいです。当方には出来ないことなので、大いに参考にさせて頂いております。

 

しかし、他に口臭治療の専門家がいない現状では口臭に関してはセカンドオピニオンやサードオピニオンを求めることすら難しいのが現状です。

 

当方では口臭治療の専門医とは別の視点で口臭に取り組んでおり、悩んでいる方のセカンドオピニオンになることを目的としています。

 

口臭を発生させるの10の要因

 

ここでは口臭の原因となる10の要因を解説します。

 

基本的にここにある原因に当てはまらないというケースはありません。
ブレレボ会員の方でも良くあるのは、自分の口臭原因が分からないという相談です。

 

もちろん、マニュアル内でも口臭の原因については詳細に解説しているのですが、それでも自分の口臭原因がよく分からないという相談が多いのが現状です。

 

口臭は色々な要因が合わさって発生しているので原因の特定が難しい場合が多いです。
ここで詳しく解説しますので、どの口臭原因が当てはまりそうかチェックすることをお勧め致します。

 

生理的な口臭

口臭を防ぐ大きな役割を果たしているのが唾液です。

通常は、唾液の自浄作用によって抑えられている口臭ですが、起床直後、空腹時、緊張時は唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物が増えてしまいます。これが生理的口臭の原因です。
システマの用語集より引用

 

生理的な口臭は誰にでも発生する可能性がある、最もオーソドックスな口臭です。

 

朝起きてすぐや空腹時、緊張時などは口臭が強くなる傾向があります。
これは唾液が減少することによって起こります。

 

つまり、生理的な口臭とは普通に生活をしていて唾液の減少が起こった際に発生する口臭ということです。

 

誰にでも発生するものなのであまり気にする必要はありません。ただし、他の口臭要因と絡み合うことで生理的な口臭も強くなる傾向があります。

 

例えば、歯肉炎などの口腔内疾患によって口臭が発生しやすい状態になっていたら、起床時や空腹時の口臭はより強いものになってしまいます。

 

生理的口臭は誰にでもあるものですが、普段の口臭が強い人はより強い口臭になる、ということですので、注意が必要です。

 

虫歯や歯石、歯肉炎など歯に問題があるケース

虫歯や歯石、歯肉炎なども口臭の原因になります。この中で最も気にするべきなのは歯肉炎です。

 

虫歯も口臭要因になり得ますが、かなり大きな虫歯でないと口臭原因にはなりません。

 

歯が痛むレベルの虫歯ならば治療に行くのが普通なので、結果的に虫歯が口臭原因となる可能性は低いのが現状です。

 

反対に歯肉炎は歯石が付着して、歯茎が腫れていき、少しずつ進行していくので症状に気付きにくいです。歯茎から出血が多い場合には注意が必要かもしれません。

 

歯垢(プラーク)によるもの

食べかすや細菌の死骸などが歯に付着したものを歯垢といいます。別名「プラーク」です。プラークコントロールと言う言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

このプラークは食べかすだけでなく口腔内の細菌の死骸も含まれます。しっかり歯磨きをして歯がツルツルになったのに、食事を一切していないのに時間が経過して歯がザラザラしてきた、という経験はありませんか?

 

これは口腔内の細菌の死骸が付着したものと考えられます。もちろん舌苔が剥がれたものなども含まれます。

 

このプラーク自体が大きな口臭原因となっていることは稀で、大抵はプラークが大量に発生する口腔内環境に問題があります。

 

親知らずなど歯の生え方によるもの

歯並びが悪いと、その歯と歯の隙間に食べかすが詰まってしまって、汚れが溜まってしまうことがあります。

 

この歯と歯の隙間をクリーニングすることは思ったよりも難しいです。歯垢染色液を使ってみると分かりますが、以外なほど磨き残しがあるものです。

 

歯間ブラシを使うなどして、出来る限りクリーニングすることが重要です。

 

舌苔

ほとんどの口臭の原因は口の中にあります。口の粘膜は皮膚の垢(あか)と同じように、細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。これが舌(ぜっ)苔(たい)です。舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します。4週間流動食だけ食べた人の舌苔を図1に示しました。舌全体に厚く溜まっています。つまり、食事を歯できちんとかまなければ舌苔が増え口臭の原因になるのです。食べ物は歯を汚す一方で、「かむこと」で舌をキレイにします。

 

舌苔の写真

 

歯とお口のことなら何でも分かる8020より引用

 

 

舌苔は口臭の大きな原因となります。それは口内で面積も広く、また細菌が繁殖しやすい環境となっているからです。

 

舌には舌乳頭という多くの凸凹した小突起があります。この小突起に食べかすや細菌の死骸が付着します。これは歯垢(プラーク)と同じようなものですから、口臭の大きな要因となります。

 

通常は食べ物を食べたり、唾液の分泌によって舌苔は適度に洗い流されていき、舌は清潔な状態を保つことが出来ます。

 

しかし、唾液の分泌が悪かったり、舌乳頭の構造が人よりも長いなど、舌苔が付着しやすい条件が重なると、どんどん舌苔が溜まっていって口臭の大きな要因となってしまいます。

 

舌苔は鏡でチェックすれば、どれくらい付着しているのかはすぐに確認が出来るので、自分の口臭原因は舌苔にあるのかどうかは分かりやすいと思います。

 

また、舌を指で拭ってどのような臭いがするのかをチェックするのもお勧めです。臭いが強い場合には舌苔が付着していて口臭の原因になっている可能性は高いです。

 

ドライマウス

ドライマウスは、なんらかの原因で唾液の分泌量が減って口の中が乾いた状態になる症状。

 

特に花粉の時期は口の乾きが気になりやすい時期でもあります。花粉症で鼻がつまり口呼吸になると口が乾く原因になります。また、花粉症の薬の中には唾液の分泌を抑えるものがあるので、それが原因になっているかもしれません。現在800万人がドライマウス人口と推定されていますが、ドライマウス予備軍は3000万人とも言われています。

 

その口の乾きと口臭、ドライマウスかも?(lidia)より引用

 

ドライマウスは口内の唾液の分泌量が減っている状態のことを言います。基本的には誰でも一度はドライマウスに近い状態にはなったことがあると思います。

 

例えば、運動をした後、起床時、緊張している時など。

 

このドライマウスは生理的な口臭に結びつきやすいと言えます。生理的な口臭は日常で唾液の分泌が制限された十時に起こる口臭だから、です。

 

一度、口臭が気になり始めると家にいる時は問題ないのに、外出時や人と話をする時には緊張して唾液の分泌が悪くなる人もいます。この場合、強い口臭が発生してしまう可能性があります。

 

唾液の分泌が減ることによって舌苔の発生や歯垢の発生なども起こりやすくなるので、ドライマウスは口臭を強めてしまう作用があります。

 

ドライマウス自体は病気ではありませんが、シェーグレン症候群などの病気によってドライマウスが引き起こされるケースもあります。

 

慢性鼻炎や副鼻腔炎

鼻で問題となりやすいのは慢性鼻炎と慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の2つです。

 

アレルギー性鼻炎の場合も口臭へと発展しますが、慢性鼻炎ほど酷い口臭にはなりにくいようです。
この鼻の問題は次の項目にある喉の問題とも密接に関係していきます。

 

なぜ、鼻の疾患が口臭と関わってくるかというと、副鼻腔に膿がたまるからです。

 

副鼻腔は鼻腔と繋がっていて本来ならば常に換気が行われています。そのため、空気は循環しており、臭いが発生することはありません。

 

換気をしている部屋がクリーンな空気なことと理屈は同じです。
しかし、この部分が炎症によって細菌が発生すると副鼻腔と鼻腔の繋がりが塞がれてしまいます。

 

これによって空気の循環が出来なくなり、膿が副鼻腔にたまります。
膿が溜まった副鼻腔では細菌がどんどん増えて臭いもそれに伴い酷くなっていきます。

 

このように膿が同じ場所に溜まってしまう可能性がある副鼻腔炎は強い口臭の原因となります。

 

また、耳鼻科で副鼻腔炎と診断されなかったとしても鼻に原因があることも多いので注意です。

 

耳鼻科では基本的にはCTスキャンなどで副鼻腔を撮って、どれくらい膿が溜まっているかで副鼻腔炎(蓄膿症)かどうかを判断します。

 

そのため、非常に軽度の場合には問題なしとして処理されることが非常に多いのです。

 

量が少なくても濃度が非常に高い場合には強い口臭へと繋がる可能性がありますので注意が必要です。

 

上咽頭炎や膿栓

喉に問題があるケースでは主に上咽頭炎と扁桃の問題が上げられます。

 

上咽頭炎の場合にはBスポット療法という治療が有名ですが、実施している耳鼻科は少ないのが現状です。

 

上咽頭炎の問題は炎症によって膿汁が発生することです。この膿汁が濃ければ濃いほど、口臭へと結びつく可能性があります。

 

また、上咽頭のある場所は近くに耳管扁桃や鼻があります。この上咽頭の膿汁がこれらの器官に入ることで、鼻炎や副鼻腔炎、耳などに口臭原因が波及してしまう恐れがあります。

 

扁桃の問題は主に口蓋扁桃にあります。口蓋扁桃とは口の奥の両側にある扁桃のことです。
一般的には扁桃とはこの口蓋扁桃のことを言います。

 

ここは凸凹が多数あるため、細菌や食べかすが溜まりやすいです。溜まった物質を膿栓と言います。この膿栓は別名、臭い玉とも呼ばれていて口臭の原因になります。

 

この膿栓を潰すと非常に強い臭いが発生します。潰さなければそこまで大きな臭いは出ないですが、唾液には少しずつその成分が溶け出しますので、舌の臭いがこの膿栓の臭いに近いケースもあります。

 

舌が臭う場合には膿栓がないかを確認してみることをお勧めします。

 

腸内環境

口臭と腸内環境は密接な関係があります。

 

歯医者に行って虫歯を治して、歯茎のケアもしっかりしているのに口臭が全然改善しないという場合には腸内環境に問題があるかもしれません。

 

腸内で悪玉菌が増えていくこと腸内環境も悪くなります。そして、悪玉菌が多いことにより、腸内では腐敗物質を始めとした臭いの元となる物質が発生します。

 

通常ならばこれらの物質は便として体外に排出されるのですが、腸内に長く留まっていたり腸が弱いなどの何かしらの要因で腸の壁から血液の中に溶け出してしまい全身に回るようになります。

 

これによって臭い成分が肺にも運ばれます。肺は毛細血管の固まりですので、臭い成分が血をめぐるということは肺にも臭いが運ばれます。

 

これが呼気として口から出るため、口臭として臭いの元になります。

 

肝機能と腸内環境の関係

肝機能が低下する要因は体内にもあります。そのひとつが腸内環境の悪化です。20歳を過ぎると腸内の善玉菌の割合はわずか20%に。あとは加齢とともにどんどん悪玉菌の割合が増えていきます。また、腸内環境悪化の原因となる便秘に関しても、働き女子のおよそ4人に1人が悩まされています。このような腸内環境からは、多くの有毒ガスが生み出されます。それらが血液に取り込まれることで、デトックス臓器である肝臓が一生懸命働かなくてはいけなくなり、結果として解毒がおいつかず、体臭/口臭につながってしまうのです。

 

第一三共ヘルスケアより引用

 

実際に当方でも肝機能と腸内環境、そして口臭は関係していると考えています。

 

アルコールを摂取すると肝臓にも腸内環境にも悪い影響を与えますので口臭にも悪影響が出ます。

 

また、肝臓をサポートするサプリメントやイスロ錠などでも口臭が軽減した、という報告を一部受けています。

 

これらの事を考慮すると、肝臓、そして腸内環境、口臭は密接に関係しており、肝臓と腸内環境を良い状態に保つことは非常に重要な要素になります。

 

精神的な要因からくる口臭

最後の10個目は精神的な要因による口臭です。

 

口臭というものは誰にでも起こり得るものです。これは時間帯や体調によって唾液の分泌具合が変わることが大きな要因です。

 

そして唾液の分泌は自律神経によって行われていますので、精神的な要因に大きく左右されます。

 

家ではあまり気にならないのに外に出ると口臭が常に気になるという場合には精神的な要因が大きな問題となっていると考えられます。

 

例えば、家では正常な血圧なのに病院に行くと血圧が上がるという人は珍しくないです。これは病院で血圧を測る時に過度に緊張してしまい、脈拍と血圧が上がってしまうからです。

 

これと同じように、緊張する場面になると唾液の分泌が悪くなって口臭を悪化させてしまう可能性があります。

 

最も問題になるのは普通であればリラックス出来る友人のような間柄でも、口臭を気にするあまり話をするというだけで緊張してしまう可能性があることです。

 

こうなると、話をするだけで緊張して口臭が悪化するようになり、酷くなると外に出るだけで緊張して口臭が悪化するようになっていきます。

 

このようなケースを避けるためには、精神面をいかにコントロールするかが重要になります。精神面はトレーニング次第である程度はコントロール出来るようになるものなので、しっかりと精神をコントロールして口臭の悪化を防ぐことが重要になります。

 

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